みなさんこんにちは!
ファイブワン新潟本店のミウラです。
少し遅くなりましたが、
9月13日(土)・14(日)に『モビリィリゾートもてぎ』で開催された、
2025 もてぎ Enjoy耐久レース 『Joy耐』のご報告を!

私たちは、去年より2台体制に増車し、
『チームトレース』として新たなチームを立ち上げました。
今年も、ドライバーやチーム監督の声を元に、
2025年仕様として それぞれ車両のリファインが施され、
万全の状態で『Joy耐』に臨みました!が。。。

結論から申し上げます!!
今回はチームにとって、とても悔しい結果となりました。
あの時こうしていれば!!あの時こう動いていれば!!など
一人一人が自分にできた事を思い返していたのではと思います。


過去にも何度か書きましたが、
耐久レースは、個のチカラだけでは勝ち残る事ができず、
全員のチームワークで長時間のレースを戦うチーム戦です。
ドライバーやメカニック、その他サポートメンバー全員が、
それぞれの仕事を確実に果たす事で見えてくるのが、“勝利”という二文字です。

今回も、土曜の“予選日”ではトラブルというトラブルもなく、
去年のクラス優勝、一昨年総合優勝の「チームトレース高岸EG6」が
「クラストップ!」で走り終える事ができました。
この段階で、マシンの仕上がりやドライバーの感触を見る限り、
「これは今年も行ける!」と感じられる好感触。


14日の決勝日、予報では『曇りのち晴れ』と出ていましたが、
まさかの 雨・雨・雨・・・
前日から雲行きが怪しかったため、「もしかしたら」という気持ちはありました。
当然『雨』を想定した準備も整えており、朝一で雨用セッティングへチェンジ!
これは、全てのチームがこのような動きだったのではと思います。




むしろ、7時間もの長い時間走り続ける耐久レースとして、一つの駆け引きが生まれたとすれば、
次第に晴れに変わっていく天候の中で、「どのタイミングで晴れ仕様(ドライ)」に戻すのか!です。
ピットでは、いつでも晴れ仕様に変更できる準備が整え、
メカニックはドライバーとチーム監督の指示が来るのを待ちます。

いよいよスタートの時間がやってきました。
午前9時のスタート時には雨がパラつく空模様でしたが、
30分程度経つと空は青色に変わり、少しずつ路面も乾きはじめました。





私はチームトレース2台の走りを撮るため、ピットを離れていましたが、
スタートから2時間ほど経過して、一度ピットに戻ったところ、
クラストップ、総合でも3位のポジションにつけていました!!
予選日をクラストップで終えられた事に始まり、
決勝日の今日は全クラスの中で3位につけている!!
これは、完全に『勝ちモード』に入っているじゃないですか!




俄然やる気が出てきた私は、この勝利を写真におさめないワケにはいかない!とばかりに、
再度サーキット内の撮影ポイントに向かい、チームトレースの走りを撮っていました。
さらに2時間半ほど時間が経ち、レースの3分の2が過ぎたため、
その後のレース展開を確認すべくピットに戻りました!!








そこで私が見たものは、
変わらず総合3位につける『チームトレース高岸EG6』!
おっ いい感じ×2!!まだ良いところにつけている。
これは総合優勝も十分ねらえるぞ!!と鼻息が荒くなりました。



レース順位を見ていた私に気づき、チームの仲間が
「ついさっきまでは総合トップを走っていたんだよ!」
「今は給油したから順位が下がったけど、すぐにまた上がるはず!」と教えてくれました。
これは耐久レースではあるあるな話で、私たちは給油のタイミングで順位を落としましたが、
他のチームのマシンも、同じように給油のタイミングがあり、そこで順位を落とします。
それらを考えると、モニターでは総合3位にとなっていますが、
実際には総合トップを走っている状況は変わっていません。


これは、ピットでレースの経過を確認していた方が良さそうだなと、
場所を離れず しばらくピットでレースの経過を確認していたところ、、、
ピット内で「どこどこで車が止まっているようだ」という声が聞こえました。
チームトレースのマシンもドライバーも絶好調!!
おそらく他のチームのマシンが、どこかで止まっているという話だと思い聞いていましたが、
しだいにピット内の緊張感が増している事に気づき、
これはチームトレースどちらかに何かがあったのだと分かりました。
後に確認しましたが、トップを走っていたゼッケン89『チームトレース高岸EG6』が、
部品破損によるマシントラブルのため、それ以降の継続走行ができないと判断され、リタイアという判断が下されました。
ウソだろ!さっきまで絶好調だったよね!そんな事あっていいの!?
いろいろな事が私の頭を巡りました。
が!!緊張感がありながらも、冷静に対応するみんなを見て、
私も落ち着かなければと気づかされました。
チームトレースは、長くレースを経験しているベテランが多く、
これまでにも、こんな事ある?なんで今??など
信じなれない事を何度も経験しているのだと思います。
どんなにシッカリとした準備を整えていても、
例え昨日までマシンが絶好調だったとしても、、
例えレースが良い方向に展開していても、、、
いつ何が起こっても不思議じゃないのがレースであり、
そうさせないために準備や確認、練習をキッチリやるのです。
そこまでやっても「いつ何が起こっても不思議じゃないのがレース」、
今回はそれが実際に起こってしまい、リタイアに繋がりました。
チームのみんなも、冷静さを保っているように見えましたが、
私以上に「悔しい」という気持ちが大きかったと思います。
だって、直前までレースのトップを走っていたのですから!!


私は一度気持ちを落ち着かせ、
チームトレースの若手ドライバーで構成される2台目
ゼッケン28『チームトレース高岸EK9』の入賞を願って、
再度レースの写真を撮りに走りました。


何枚か撮ったところで、何か違和感に気づきました。
あれ?チームトレース高岸EK9が来ないな
もしかしたら、ピットに入って作業をしているのかもと、
撮影スポットを離れず、走り出すのを待ちました。
そんな感じで待っていると、気づけばレース終了の16時目前。
チームトレース高岸EK9のゴールだけはカメラにおさえたいと、
ピットに戻ったところ。。。
なぜかチームトレース高岸EK9がピット内に。
ん?? と思い確認したところ、
こちらのマシンも部品破損によるマシントラブル発生し、
ゴール目前ところで、泣く泣くリタイアとなったそうです。
えーー!!そんな事ある!?
2台も同時にトラブルなんて、神様のイタズラとしか言えません。
悔しいけど「いつ何が起こっても不思議じゃないのがレース」、
全て受け入れ、気持ちを次にシフトするしかありません!!
みんなの気持ちも、すでに次に向かっています。

チームトレースとしては、悔しくて苦いJoy耐2025となりましたが、
2026年に向けた想いは、熱く、硬く、みんなの胸に刻まれたと思います。
2026年は見てろよ~